組立構成と部材(深さ3mの場合)
サポートロック機構により、施工中サポートがパネルより抜け落ちる心配がありません。
- パネル上下連結部
繋ぎピン(大)、Rピンは全てパネルの内側から取り外しできます - サポートの伸縮
ラチェットレンチ19で伸縮ボルトを回せばサポートが伸び縮みします - サポートロック機構
施工中でもサポートが抜け落ちません - エッジ部
最下段エッジ部は取り外し可能
部材
部材④⑤クイックサポート
⑥繋ぎピン(大) ⑦Rピン
⑧1.2M 押し込みカバー
⑨縦梁押し込みカバー/縦梁押込みカバー凹みタイプ
⑩パネル組立スタンド
⑪吊下げロープ 2点セットφ16mm×2.5m(2.0t用)
⑫ラチェットレンチ 19
パネルとサポートの連結部材をサポートと一体化することにより、 クサビの打ち込みが不要になり部品点数も大幅に減りました。
クイック土留部材数量表
1セット30m分 ※セット重量はクイックサポート85-105で計算
品名 | 単位重量 | 深さ1.5m | 深さ2.0m | 深さ2.5m | 深さ3.0m | 深さ3.5m | |
① | 3015 BOX下段パネル | 324kg | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 |
② | 3010 BOX平パネル | 204kg | – | – | 20 | 20 | 40 |
③ | 3005 BOX平パネル | 112kg | – | 20 | – | 20 | – |
④ | クイックサポート 一般用 | 19kg | 20 | 40 | 40 | 60 | 60 |
⑤ | クイックサポート 下段用 | 24.4kg | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 |
⑥ | 繋ぎピン(大) | 0.61kg | – | 40 | 40 | 80 | 80 |
⑦ | Rピン | 0.02kg | – | 40 | 40 | 80 | 80 |
⑧ | 1.2M押し込みカバー | 13kg | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
⑨ | 縦梁押し込みカバー | 5kg | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
⑩ | パネル組立スタンド | 22kg | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
⑪ | 吊下げロープ 2点セット | 11kg | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
⑫ | ラチェットレンチ 19 | 0.5kg | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
セット重量 | – | 7,461kg | 10,106kg | 11,946kg | 14,591kg | 16,431kg |
BOX式標準パネル
軽量で作業性抜群!!
- 段積み用プレートにより、平積みしてもガタつかず運搬中も荷崩れ防止になります。
- 下吊り用金具により上部に電線等の障害物があっても安心して施工できます。
※引き抜き時は使用できません。
標準パネル概要
品名 | 長さ(mm) | 高さ(mm) | 厚さ(mm) | 重量(kg/枚) | |
① | クイック土留 3015 BOX下段パネル | 3000 | 1500 | 80 | 324 |
② | クイック土留 3010 BOX平パネル | 3000 | 1000 | 80 | 204 |
③ | クイック土留 3005 BOX平パネル | 3000 | 500 | 80 | 112 |
標準パネルの組み合わせ及び標準サポート位置
標準パネル最大掘削深さ3.5m
※土質条件等により規定の深さまで使用できない場合があります。 あらかじめ各担当部署にご相談下さい。 ※最下段は下段用サポートを使用し取付ハンドルを上に向けて下さい。
BOX式施工要領
軽量化されたパネルと組付けやすいサポートにより作業効率を飛躍的に向上する事ができます。
地上組立要領
1: パネル組立スタンドを利用して、一方のパネルを建てます。
2: 1で建てたパネルにサポートを仮締めして取り付けておきます。
3: もう一方のパネルを掘削幅に合わせて吊ながら向い合わせ、サポートを取り付け、サポートロック金具で固定します。 仮締めしておいた方も同様に固定します。 これで1段目の完成です。
4:1段目と同じ要領で2段目を組み立てます。2段一緒に建込む場合は、2段目を1段目の上に取り付け繋ぎピン(大)、Rピンで固定します。
建込み要領
1: 50cm〜1mほど予掘をします。
2:専用の吊金具のあるバックホーで予掘内に、組立ユニットを吊下ろします。この段階で吊下げロープを取外します。
3:パネル上部に押し込みカバーをセットし、バックホーで掘削しながら組立ユニットを押込みます。掘削と押込みは30〜50cmとします。
※上記地上組立要領に基づいて、地上で2段目まで組み立てた場合は、建込み要領(2)で2段一緒に吊下ろし、以下同様の手順で建込んで下さい。
4: 2段(3段)の場合、押込まれた1段目(2段目)のユニットに、もう一段の組立てユニットを継ぎ足します。
5: 継ぎ足し後、3.と同様に掘削しながら押込みます。
6: 1組目が所定の深さに設置されたら、2組目、3組目ユニットの設置作業を繰返します。 基礎工と管の敷設後、所定の厚さ毎に埋戻しを行い、組立ユニットを引上げ締固めます。
設計及び取扱上の注意
クイック土留は、「NSPクイック土留強度資料」に基づき、十分な安全性を確保した設計になっております。
パネルの転倒に注意してください。
BOX式パネル
- パネルは平地で組み立ててください。
- パネルを3段以上組み立てたままの状態で地上に置かないでください。
- 左図は2段組の例ですが、幅850mm・高 さ2500mmの場合約18°・(A)寸法463mmとなると転倒します。これがもし4段組で高さ4500mmになった場合は約10°・(A)寸法260mmで も転倒します。
- その他、傾斜・軟弱地盤・振動・強風等の要因でより傾きやすく転倒しやすい場合がありますので、パネルの傾きには十分注意してください。
ご使用上の注意
- 吊下げロープは必ず純正部品を使用し、変形、亀裂等のあるものは使用しないでください。
- 組立は必ず平坦で硬い地盤を選んで行ってください。
- 組立、建込み時は各部材の転倒範囲には絶対に立ち入らないでください。
- 組立た状態でパネルを吊る場合、パネルとパネルの間に隙間が生じますので、手などを挟まないように十分注意してください。
- 施工時は必ずサポートロック金具でサポートをロック状態にしRピンで固定してください。
- BOX式の建込み時は隣接するパネルが密着するように施工してください。
- 建込み時のサポートの傾きは5゜以内で行ってください。
- 建込み完了時はサポートが水平になるように施工してください。
- 建込み時には必ず押し込みカバーを使用しバックホーによる打撃はしないでください。
- バックホーでの作業時にはサポートやパネルにバケットを当てないようにしてください。
- バックホーのバケットに取り付ける専用フックの溶接部及び専用吊り金具は、毎日始業前に点検を行い、異常のないことを確認してから作業を行って下さい。
- バックホーに品物を吊り下げた状態で、絶対に走行しないで下さい。
- 各部材の吊り上げ、建込み、引き抜き作業を行う場合は、運転者と各作業者が共に作業指示が確認できる場所に合図者を配置して一定の合図を定めたうえ合図させて下さい。
- 建込み中、掘削進行方向の土砂崩壊の恐れがある場合には、流砂防止板等を製作して処置して下さい。
- 土留板と背面土に隙間が生じた場合、周辺地盤に影響が生じないよう砂詰め等を行って下さい。
- 部品の交換は、必ず「NSPクイック土留」の純正部品をお使いください。純正部品以外の使用による事故・故障等には一切責任を負えません。
- 「NSPクイック土留」の改造はおやめ下さい。改造による事故・故障等には一切責任を負えません。
- ご使用前には必ず取扱説明書をよくお読みください。
- 施工時は労働安全衛生規則を遵守した安全確保を行ってください。
施工例