NSP CRBシート

用途

  • 基礎のコンクリート(C)劣化(R)防止(B)シート
  • コンクリートの耐久性向上

特長

  • 特殊シートが空気を遮断し、コンクリートの中性化を抑制します。
  • 湿潤膜養生の効果でコンクリート表面が緻密化され、強度や耐久性が向上します。
  • コンクリートの乾燥を防ぐので、乾燥収縮クラックを抑制する事ができます。

CRBシートの性能

①空気を遮断するので、中性化を抑制します。

中性化の影響・・・室外より床下内部のほうが空気より重い炭酸ガスが充満しやすく、コンクリートが中性化しやすいと言われています。また、乾燥収縮等で起こってしまったクラックには、炭酸ガスが内部まで侵入し、ひび割れ周囲のコンクリートが中性化します。  中性化してしまったコンクリート内では、鉄筋の不動態被膜が破壊されます。これにより、鉄筋が腐食し、膨張によってコンクリート破壊が発生してしまいます。

ひび割れ箇所

コンクリート図

②高強度のコンクリートにします。

コンクリートは、水分の蒸発を抑える湿潤状態で長期養生すればするほど、圧縮強度は上がります。CRBシートは、コンクリート表面をシートで覆って水分の急激な蒸発を抑え、保湿状態にすることによって高品質な基礎を作り上げます。

グラフ

③乾燥収縮クラックを抑制します。

住宅基礎工事では生コンを入り組んだ狭い隙間に流し、表面が綺麗な仕上がりを求められます。 そのため、スランプ18または15で施工する事が一般的です。結果として、必要以上に多い水(過剰水)がコンクリートにあるので、乾燥時に収縮や内部の空隙が多く発生しやすくなります。 CRBシートは基礎表面に張り付けてじっくりと養生するため、緻密なコンクリートになり、「乾燥収縮クラック」と「中性化」を抑制する事ができます。

設置したCRBシート

施工手順

施工手順1
1.送出器を使い、ロール状になったシートを引き出します。
施工手順2
2.シートを誘導棒で引っ張っていきます。
施工手順3
3.外・内コーナーは専用治具を使って設置します。
施工手順4
4.磁石等の治具を使い、シートのシワを伸ばします。
施工手順5
5.端部は人通口等の基礎の切れ目に合わせます。
施工手順6
6.コンクリートを打設して、完成です。